忍びの国

和田 竜の原作を読んで、映画の公開を楽しみにしていましたが、予想通り面白かった!

 

普段ほとんど時代ものは読まないのに、和田 竜の小説は「のぼうの城」「村上海賊の娘」と一気に読めました。「忍びの国」も含め、どれも戦国時代のお話で、巨大勢力ではなく、中心からはずれた極小集団が、ずば抜けた能力を持っていて、とにかくどう生き残るかをかけた戦いをします。

 

かなり残酷な場面もありますが、戦いに格好良さとか、崇高な意義なんてあるわけがなく、権力者のあらゆる欲のために巻き込まれてどうするか、でしかない状況を、無慈悲にリアルに描いていると思います。

 

大野君は特に好きじゃなかったけど、映画化の配役が決まった時、無門にはピッタリだろうな、と思った通り、すごく強いくせに脱力感満載でとぼけた戦い方が無門そのものでした。

人でなし集団の伊賀忍者達も個性的だったし、逞しい大男を想像していた日置大膳が伊勢谷友介って細過ぎでは?と思ったけれど、案外強そうだったし、配役が適材適所でした。

 

子どもの頃買われてきて、弱いとすぐに死んでしまうような過酷な訓練を耐え抜き、飄々として誰にも負けない伊賀一の忍者になった無門。他の忍者同様お金でしか動かないし、お金のためなら仲間でも平気で殺すけど、お国に出会ってからは、お国の言うことが全ての行動基準になっているのがおかしいし、悲しい。お国がもうちょっと利口で、無門の能力を信頼していれば良かったのに。

 

ラストも飄々とした感じで終わってて、暑苦しい侍魂とか武士道とか関係ないのが爽やかでした。

 

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