そろばんの上達方法

そろばん教室の方は、熱心に通ってくれる生徒が増え、進級速度がかなり早くなり、検定試験にも合格する人が増え、驚いています。
2級、1級を目指す生徒も増え、受験で一時お休みしても、中学・高校まで続ける子も増えました。

何が違ったのでしょう。
テキストも、キツイ指導も、変化はありません。
元々、姿勢と指使いには、厳しい指導をしてきたつもりでした。

けれど、子どもはどうしても、正しい答えが良いことと思っているし、先にテキストを進むことが偉い、と思ってしまいます。
そのため、早く正確に進んでいると思って油断していると、いつの間にか自己流になって、最初に教えたことを忘れていたり、ひどい時は、頭で計算した答えをそろばんに置いたりしている場合がありました。

そのため最近は、答えを合わせたり、早く進む必要はないんだよ、とにかく指の使い方をきちんとすることが一番大事、と何度も繰返し言い聞かせるようにしました。
「答えが合えばいいってもんじゃないんだよ」と何度も怒られる子もいます。
怒られている子がいれば、周りの子もマズイ!と思って気をつけるようになります。

子どもには、一番大事なことを一つだけ強調して教えていかないといけないんだな、と改めて実感しました。
わかるだろうとか、自分で気をつけるだろう、なんていう甘い考えは通用しないこともわかりました。
とにかく、自分自身がどうやって早く正確にやる技術を身につけてきたかを思い出して、1から10まで何度でも教えていくことにしました。

そろばんのテストの最初の難関は、6級です。
大人の中にも、そろばんを習っていたけれど6級で挫折した、という人はたくさんいます。
うちの教室でも、6級で手こずっている生徒が多いのが現状です。
7級までは自己流でも何とかなったものが、6級では、ある程度のスピードと正確さが要求されるので、間違った癖がついていたり、無意識に正しい指使いができないと合格できません。

今年は、間違った癖を自分で探し、それを修正する方法を徹底的に教えていこうと思っています。
6級に手こずっている生徒も、合格できれば5級、4級はスムーズに進むことが多いものです。
ですから、諦めずに何とか合格してほしいと思います。

どんなに順調に進んでいる生徒も、どこかで手こずる時がきます。
それが、そろばんの一番良いところでもあります。
そこをどう切り抜けるか、粘って継続することで、手と頭だけでなく精神も鍛えられるはずです。

そろばんのような計算だけをする教室で、優しい先生がいるわけでもないのに、「楽しい」「面白い」と言って通ってくれる生徒がたくさんいます。
子どもは、自分の能力が活かされて伸びていくのが実感できれば、楽しいのです。

能力は、身長のように一直線に成長するわけではありません。
上がったり下がったりしながら、ジグザグに伸びていきます。
特にそろばんはスポーツと同様、心身の調子に大きく左右されるので、昨日は100点だったのに今日は30点、ということも普通です。
保護者は、成績に一喜一憂せず、気長に子どもの能力を信じて、あまり干渉せずに見守ってほしいと思います。