今すぐ誰にでもできること

東北地方太平洋沖地震が起きてから一週間以上たっても、東京でも毎日のように揺れを感じています。新潟や静岡では、本来なら大々的に取り上げられるほどの大きな地震が起きているにも関わらず、津波の被害や原発のニュースにかき消されています。
そのため東京では、買占めだ疎開だと浮足立った騒ぎが起きています。

被害の大きい地域では、今すぐにも死ぬか生きるかという状況にあり、被災していなくても現地に親類・縁者がいる人にとっては、安否が確認できるまで不安の毎日です。
会社の宮城出身のスタッフも、実家や親類全員の安否が確認できるまで、一週間毎日何十回も電話をかけ続けました。どうにか安否確認ができ、ネットに安否情報を書き込むと、まったく知らない人から電話があり、親類の安否を伝えると号泣されたそうです。

直接被災していない地域の人間ができること、すべきことは、可能な限り通常の生活を継続することです。余分な買いだめをせず普通に計画的に買い物をし、無駄な水道光熱費は節約し、過度に閉じこもることなく、普通の経済生活を続けることです。
そのことで、子どもには余計な不安を与えず、多くの商売が普通に売り上げ、経済が停滞することを最小限に抑え、まわり回って被災地への物資供給や援助金にもつながります。

■支援活動
ボランティア精神とか親切心とかには無縁の我が家ですが、被災地に知人の多い長女は、地震の翌々日、少しでも何かしたいと義援金を送ったそうです。
次女は、サークルで中止になった合宿費を寄付すべき、という意見があり、返金してもらわないと困るけど、反対して村八分にされたくはない、などと言ってます。

募金だとかボランティアのような支援は、したい人ができる範囲ですれば良い話で、強制される筋合いのものではありません。
まして、良い人に思われたい、悪い人と思われたくない、などという打算でする行為でもありません。
きちんと正当な額の税金を払い、自立した生活を送っている人が、可能な範囲で協力することです。不安定な収入で、いろいろな控除を受けたり支援を受けている場合は、まず自分の生活を確立することで初めて、援助される側から援助する側になれると思います。

ただ、本当に少しでも何かしたい、という気持ちがあれば、それも大切にしていきたいですね。
マザー・テレサは、裕福な家庭から貧しい地域に飛び込んで感動したのが、わずかしかない食糧を隣近所で分け合った上にマザー・テレサにも分けてくれたことだそうです。
善意の押し売りでも偽善でもない、自然な行為としての支援活動ができるようになりたいものです。

■節電
急に節電にうるさくなった長女に、普段一番細かく節電している長男は切れてます。
今まで電灯やエアコンをつけっぱなしで出かけてた姉にだけは言われたくない、と。
まあ、今まで電気の無駄遣いにイライラさせられていたのだから良かったじゃない、となだめてますが。

計画停電が導入され、通常の経済活動に大きく影響していますが、電気の重要性や利用の仕方を見直す機会も与えられました。
IT関係の仕事をしていると、パソコン類の電源はほとんど一日中つけっぱなしで、昼も夜もけじめのない作業をしています。何時から何時まで停電だとなると、それまでに集中的に作業を片付ける必要があり、逆に効率は上がったようです。
困るのは直前まで停電の実施がわからないことで、せめて一週間前までに予定が確定されていれば、取引先に予告もでき経済活動への影響は減ると思うのですが。

■情報
災害時に一番大切なのが正しい情報です。
被災地で一番不安なのは、情報が入ってこないことです。
災害情報をテレビやネットから得ている人達は、正否入り混じった情報の氾濫に混乱させられます。

関東大震災で一番悲惨なのは、デマによるリンチ殺人でした。
今回は、原発の情報が関東からの脱出騒ぎに発展しています。
募金など支援をネタにした詐欺やチェーンメールも横行しています。
情報は、正しく扱わないと凶器にもなりかねないものです。

地震対策に関しても、正しい知識を持って情報に接していれば、買い物欲を煽られることもなく、落ち着いて行動できます。
原発についても、放射能、放射線、発電所などの知識を持って情報を収集すれば、過度の不安を煽られることなく、冷静に対応できます。

知らないということは不安の元で、正しい情報の取捨選択もできず、噂やデマに右往左往させられます。。
まず、知らないことはきちんと調べて基礎的な正しい知識を得た上で、いろいろな情報に接することです。
そのうえで、知っていると思っていることで固定観念を持たないことも大切です。

今回の津波は、様々な災害想定を大きく上回り、想定通りに避難したにも関わらず犠牲になった方もたくさんいます。
逆に、想定内の揺れではないと体感して、避難場所よりさらに高い所へ逃げて助かった方もいます。
運命としか思えませんが、的確な状況判断で津波から必死に逃げ切った子どもたちの話は感動的でした。

■楽しく過ごすこと
今、子どもがいる家庭で一番気を付けてほしいのは、子どもを不安にさせないことです。
テレビでは連日悲惨な被害状況や原発の事故状況ばかりが流れ、コマーシャルもなくなりました。そんな中、大人たちが情報に振り回され不安を煽られるままに行動すれば、子どもたちはさらに不安になります。
大人たちは、可能な限り通常の生活を淡々と送ることで、子どもたちを安心させてあげてほしいと思います。

災害では、老若男女関係なく犠牲になります。
誰もが、いつどこでどうなるかわかりません。どんな別れがあり、どんな最後が来るかわかりません。
そんな時のためにできることは、自分が大事だと思う人、大事なもの、大事な事を、精一杯大切にしていくことだと思います。
自分のための時間も大切にしつつ、家族や友人、知人と、できるだけたくさん楽しい時間を過ごしたいものです。