そろばんはスポーツと同じ

6月の検定試験の結果が出ました。

真面目に地道に練習してきた生徒は、確実に合格してました。
練習では3級に合格したばかりで、今回の検定は練習のつもりで受検した生徒も合格してました。
試験前1ヶ月は、少しでもいいから毎日練習してごらん、というアドバイスを実行した結果です。

練習では何年も前に合格しながら、またまた1級に落ちた次女は、
「あんなに練習では受かってたのに、もう無理!」
と泣き言をいってましたが、直前のあの程度の練習では、合格する方が奇跡です。

そろばんはスポーツと同じで、当日の調子で結果がまるで変わってきます。
普通の試験では、100点を取れる実力がつけば、30点以下の結果になることはめったにないでしょう。
ところがそろばんは、練習でずっと合格点以上を取れていても、調子が悪いと10点や20点という結果になることもあります。
微妙に集中力が欠けただけでミスをしたり、体調で指の動きが悪くなったりするからです。

そのためには、できれば毎日練習することで指の動きをキープし、能力の最低基準を向上させる必要があります。
スポーツ選手やバレリーナや音楽家などは、1日でも練習を休むと調子が崩れると言われますが、それと似ています。
週に1回くらいの練習で上級の試験に合格することは、かなり難しいでしょう。

一年中毎日同じように練習を続けることは大変で、それができるだけでかなり優秀である必要があります。天才と呼ばれる人たちは、それができる人だと思います。
普通はそこまでしないでも、ある程度のレベルには上げられます。
通常は週に2~3回の練習で構いません。
ただし試験前1ヶ月前は、毎日30分でよいので毎日練習すると、確実にレベルアップします。

スポーツも苦手、毎日継続することも苦手な私でも、そろばんだけはある程度のレベルまで進めたのは、小学3年生から週5日以上毎日のようにそろばん塾に通ったおかげです。(検定試験や競技会の直前には日曜などにも練習があったので)
天才的な子にはかなわなかったけれど、自分の中では得意なことを自分なりに伸ばしたい、目標に達したいという思いがありました。
もっとも、家にいると怒られてばかりいたので、一番の避難所でもあったからですけど。

日曜でも一番に教室に行くと、そろばんの先生に、
「おまえは本当にそろばんが好きなんだな」
と言われました。
そうなんだ、自分はそろばんが好きなんだ、と自覚しました。

怒ってばかりいた母も、通知表の通信欄に長所として、
「習い事を続けることができる」と書いていて、
親でも自分を認めてる部分があるんだ、と思いました。

天才的に優秀なわけでもないからこそ、凡人に実行できる方法を見つけ、無理をしない範囲で能力を伸ばすにはどうするか、ということで指導ができるわけです。
同じようにやっていても、誰もが同じように伸びるわけではありません。
のんびり屋さんだったり、慎重な子は、ゆっくりじっくり取り組みます。
小さくても、どんどん先に進む子もいます。
能力の伸びる時期や性格によって、実力の付け方は変わってきます。

最終的に上級のレベルに達するかどうかは、特別に優秀かどうかではなく、目標に達成できるまで継続できるかどうか、で決まります。
「もうこれ以上無理!」と言ってあきらめるか、
「今度はちゃんと取り組んで頑張ろう!」と実行するかの違いです。

これは、そろばんに限ったことではなく、あらゆることに共通することだと思いますが。