子育て卒業!

先日、次女の卒業式がありました。
6年間、成績不振で呼び出されるたびにお世話になった学年主任の先生は、壇上にいながら親以上にボロボロと泣かれて、生徒たちはそれに釣られて泣いていたそうです。
次女が大好きな社会の先生で、一見40代後半の普通のおじさん(失礼!)なのに、言うことやること全てかわいい!と年中次女の話題に上る先生でした。
これだけ親身になってくれる先生なら、と納得できました。

勉強は好きな社会しかやらず、いくら一つに絞るように言っても、とうとう三つの部活を6年間続け、好きな活動を思い切りやれた中高生活でした。
普通の女子高とは違って、自主自立を教育方針にかかげ、一見共学かと思えるような男の子のような活発な生徒が多く、うちの子のような女子高生らしくない子でも楽しんで通えて、本当に良かったと思いました。

受験の方は、大好きな先生の後輩になりたくて頑張ったはずが、英語が急に上達するはずもなく、目指した大学はほぼ全滅でした。
女子大三校とマンモス大学に合格し、女子大は嫌だと言って、学費が一番高いマンモス大に決めました。
(写真のハムスターは、従兄からの合格祝いです。)

レベルや世間体的に評価の高い女子大に未練が残る祖母や、英語だけがダメなら浪人すればという叔父の言うことには耳を貸さず、歴史の教育で評判の良い大学に行きたいという希望を通しました。
親としては学費だけがネックですが、調べると確かに歴史や文明に関する講座が充実していて、少人数制できちんと教育してくれそうです。多少遠くて毎日がフィールドワークでも体力はあるし、奨学金を取れるように頑張るという言葉を信じ、好きな道を選ばせました。

学歴社会で苦労した人や学歴信仰の高い人にとっては、大学のレベルで人生が決まってしまうような錯覚をしがちですが、20歳前後で何が決まるのでしょう。そのちょっと前の数年の成果に過ぎません。
実社会に出て勉強し直したいと思ったら、いくらでもやり直せば良いのです。
自分ができなかったことを子どもに託す、なんてナンセンスです。自分が後悔しているなら、自分がやり直せば良い事で、子どもは本人の意思でやりたいようにやれば良いでしょう。

子どもに楽をさせてあげたい、と安全なレールに乗せようと頑張るのも筋違いです。
できる限りの情報を提供し、いろんな選択肢を与え、人生にはいろんな道があって、いろんな世界があることを教え、試行錯誤を繰り返してもくじけない体力と気力をつけさせるのが親の役目だと思います。
その点で次女は、いろんな地図を持って、レールからはずれていろんな道を歩き回り、行く先々で新たな情報を手に入れ、失敗を繰り返しても人生を楽しんでいけそうな感じに育ちました。

夢に挫け気力に不安のある長女や、教師の勉強は片手間で熱心にミュージシャンを目指してる長男、歴史を勉強してミステリーハンターになりたいという次女と、世間的には真っ当な人生を歩みそうもない子どもばかりで、どんな子育てしてるんだ、と親族からは非難を浴びてますが、何にしても子育ては卒業です。
保護者会も、運動会も、学芸会も、入学式も、卒業式も、習い事の発表会も、一切の子どもの行事から解放されました。

三人の子どもの行事でスケジュール帳が埋まってたのは、遠い昔の話になりました。
カメラやビデオを片手に子どもの姿を追ってたのも、懐かしい思い出です。
あとは、あと何年かの教育費のために自分の予定を埋めていかなければ。
子どもたちがそれぞれに夢を追って、目標を持って生きていけるように、親も子どもに依存しないで、死ぬまで目標を持って進化し続けたいものです。