サボり方教えて?

「お姉ちゃんったら、学校ってどうやってサボるの?仮病とか?なあんて聞いてくるんだよ。
あの年になって聞いてくる時点で、才能ないし無理だよね。仮病使える演技力もないし」
いやいや、才能とか演技力の問題じゃないでしょ。
バイトの合間に専門学校に通う長女が、どうしても行きたいライブがあって、次女に相談したんだそうです。

長男と次女の下二人は、小学校からずっと、お腹が痛いとか、気持ち悪いとか、不特定の体調不良でひと月に一回以上は休んでいました。担任の先生も、自分で調整してストレス発散になってるようだから、と大目に見てくださったので、あまりうるさくは言いませんでした。
ところが、一番勉強嫌いで学校嫌いの長女は、めったに風邪も引かない丈夫な子で、休みたくても休む理由がつけられず、ほとんど欠席をしたことがありません。
弟や妹のように平気な顔してウソをつくこともできず、年中風邪を引いてる弟妹をうらやましそうにしながらも、サボることは思いもつきません。

と言っても、休まない、というだけで、授業を真剣に聞いているわけではなく、常に別世界に飛んで行ってるような子なので、学習効果は非常に低いのですけどね。
それなら、たまに休んでも、普段は真面目に授業を受けた方が効率は良いともいえます。
それでも、要領悪く生真面目な子に、要領よく生きることを求めても無理なんでしょうね。

同じように産んで、同じように育ててるつもりでも、遺伝子が微妙に違って、親の接し方も微妙に違うことで、三人いれば三人とも違って育っていきます。
三人共同じなのは、世間一般のみんなと同じであることに興味がないこと、好きなことには夢中になり、嫌いなことにはまったく無関心なこと、と親自身と同じです。
自分と同じだったり、それぞれまったく違ったり、という子ども達が、いろんなことをやらかしてくれて、それぞれに育っていくのを見るのは、面白いですね。

一般常識から見るとはずれっぱなしで、常識的な親だったら、一体これからどうするつもりなの?と詰め寄りたいところですが、一歩引いて傍観者になってみると、なかなか楽しめます。
お互い無関心なようで、何となく仲が良い時もあるし、親がいなくても関わりを持っていてくれるのは、何となく安心でもあります。
予定では、中学卒業の頃までには、みんな自分の身の回りの衣食住の始末はできるようになっていて、長女はそろそろ自立して、というはずでしたが、どうも予定通りにはいきません。
それでも、パラサイトになれるほど頼れる親じゃないということはわかっているはずなので、そのうち何とかやっていってくれることを期待しています。
なんといっても、一番サボってるのが、親自身の親業なんですから。