そろばん教室は子どもの社交場

進学・進級の季節です。
進学塾では2月から新学年というところがほとんどなので、中学受験を目指す子は、5〜6年になると、時間を減らしたり、やめざるを得なかったりします。
昔のそろばん教室は、小学校4〜6年生、中学まで通うのが普通でしたが、(私は小3で習い始めましたが、最年少で一人しかいませんでした)、今では4〜5年までを目処に指導することが多くなりました。
あと少しで合格しそうな子には、ギリギリまで何度でもテストにチャレンジしてもらいますが、結局ダメだったときは、とても残念そうです。でも、自分から何度でもチャレンジして、なんとか頑張ろうと努力したことは、決して無駄にはならないはずです。

なかには、中学受験を終えてまた戻ってきたり、公立中学で塾に通いながら、さらに上級を目指して続ける子もいます。
保護者からは、塾や部活で大変だから中学になったらやめるように言われている子も、もっと続けたい、と言ったりします。
それは、目標の級がもう少しで合格しそうで、合格までは続けたい、という理由と、お友達と別れたくない、という理由があるようです。

現在、国立と府中の小中学校8校と私立小学校2校に通っている生徒がいますが、学校、学年、性別に関係なく、仲良くなる子達がいます。(もちろん、淡々と純粋にそろばんを習いに来る子も多いですけど)
昔からそろばん教室は、子どもの社交場のようなところがありました。みんなが通ってるから自分も習いたい、といって遊び気分で来てるような子もたくさんいましたから。
今は昔のような大人数でもなく、誰もが習っているわけでもないのに、それぞれ学校も地域も学年もバラバラの子たちが集まって、気の合う子を見つけて仲良くなっているのを見るのは、とても嬉しいです。
小さい頃から習い事で忙しい子どもたちが、やる時は集中してやりながらも、おしゃべりしたり、一緒に帰ったりして仲良くなっているのです。
あまりおしゃべりに夢中で、ほかの人の迷惑になったり、最低限のノルマがこなせてない時は注意しますが、大抵はおしゃべりを容認して聞いてます。面白いですから。
教室に遊びに行ってるのか、と心配されると困りますが、そんな子は大抵、やる時は集中してやっているので大丈夫です。
全然おしゃべりに加わらない子にとっては迷惑なことだろう、とも思いますが、自分のやることに集中してて気にならないか、黙って話を聞いて楽しんでたりする子がほとんどです。
し〜んとした教室で黙々とそろばんをやっている、という状況はテストの時くらいで、大抵は指導者の大声を聞きながらでも平気でやらざるを得ない状況なので、周りを気にせず集中できる力が自然とつくようになっています。

子どもの社交場としてのそろばん教室、という存在も貴重だと思います。
それぞれの能力に応じた課題を確実にこなし、自分に自信をつけながら、ストレスを発散しておしゃべりしたり、交流を深められる場を提供していけたらいいな、と思ってます。