習い事

今の子は塾や習い事で忙しいと言いますが、私も小学生の頃、一週間毎日どこかに通ってました。
昔はそろばん教室の日数が多く、月曜から金曜まで毎日通っていました。そして、土曜日はピアノ、日曜日はお習字で一週間が埋まります。
実家は決して裕福ではなかったのですが(物や洋服は買ってもらえません)、本屋をやっていたので、年中無休で日曜もなく、子どもが邪魔だったということもあるかもしれません。教育熱心な親だったとはいえるでしょうが。

一見大変なようですが、家にいると手伝いをさせられるか怒られているかのどちらかだったので、習い事に行っていた方が気楽でした。
それに遊びが苦手な子どもだったので、やればやるだけ上達する習い事は嬉しくて、毎日あったそろばんも苦ではありませんでした。
競技会の前などは、日曜も練習がありました。それでも嬉々として通っていたので、そろばんの先生から「おまえは本当にそろばんが好きだなあ」と言われたりしてました。
こんな風にほめられれば、家にいるよりずっと楽しくなります。
とは言っても、家では練習したことなどありませんけど。

ピアノみたいに本当は毎日練習しなければならないものも、レッスンの直前1時間だけ練習してごまかしてました。そんなですから、小六まででソナチネまでしか終えられず、ショパンとか弾けるまで頑張れば良かったなあ、と後悔してます。
お習字は、教室で練習するだけで良かったので楽でした。
けれど、展覧会では特賞とか金賞とか何度も取っていながら、普段の字は乱暴で下手なままだったので、実用的には役に立っていません。
そろばんみたいに究極まで集中して、これ以上は無理だと見極めるまで頑張ったものは満足感が得られますが、中途半端に終わったものは、もっとやっておけば、と絶対後悔しますね。

子ども達にも、本人がやりたい、と言ったものは(ピアノ、バレエ、スイミング、書道、学習塾など)、その時どんなに経済的に苦しくても、何とか希望通り習わせてきました。(時には一年待たせたこともありますが)
子どもは、今やりたいと言っても、時間が経過すると気が変わります。やりたいという気持ちのまま始めないと、親が無理矢理やらせても絶対続きません。
自分でやりたいと言って始めても、壁に突き当たって伸び悩むと、やめようかなとか、やりたいなんて言ってないのに親にやらされた、とか勝手なことを言い始めます。
そこでやめさせては絶対ダメです。一生、壁に突き当たるたびに挫折する人間になりかねません。
最低三年以上は続けないと、何をやってもかじっただけで終わりますし、中途半端に終わった後悔だけが残ります。

子ども達は三人ともピアノを習ってましたが、下二人は塾に行きたいと言って通い始めてからは、日程的にも経済的にも無理になってきたので、(四年以上やったのに)初歩段階でやめてしまいました。
ですから今でも、もっと続ければ良かった、また習いたい、と言っています。
長女は、成人になった今でも続けています。高校を卒業してからは、自分で月謝を払ってまで通っています。
そんなですから、相当上達してショパンでも弾けるかというと、まだ中級レベルにもいけない下手さ加減です。
全然練習もしないで、通ってるだけ、といういい加減さなので当然なのですが、やめたくはないそうです。

全然上達しないので、実家では「生活も苦しいのに月謝の無駄だからやめさせたら」とずっと言われ続けてきましたが、本人の続けたいという意思が堅かったので(だったらもっと練習してほしいけど)なんとか続けさせてきました。
普通、上達すれば面白くてもっとやりたいと思うものですが、これだけ成果が上がっていないにもかかわらず続けられるのは不思議です。
暇なときに楽しみでピアノを弾く、というのも見たことありません。(誰もいない時に、隠れて弾いているかもしれませんが)
でも、「継続は力なり」と言いますから、いつかは好きな曲を自由に弾けるまでに上達するのかも、とかすかに期待しています。