子どもは話を聞いて欲しい

そろばん教室は、子どもにとってストレス発散の場です。
学校のこと、家のこと、お友達のこと、先生のこと、いろいろなことを話しています。
親の立場からすれば、無駄な時間を過ごすより、時間いっぱい指導してほしいと思われる方もいらっしゃるだろうなあ、とは思います。
でも、無駄なようでいて、子どもの話を聞くことは大切なんだと思います。
先日、保護司の特集番組で、保護司の家に通って来ている更生中の少年が言っていました。
「自分の話をまともに聞いてくれる大人に初めて出会った」

親も学校の先生も、いつも時間に追われ、子どもの話をゆっくり聞く機会が減っています。
小学校お受験の記事など見ると、幼児期から、食事中は受験用のお話CDなどを聞かせ、毎日10枚以上のお勉強プリントをさせ、毎日のようにお受験塾と体操教室と音楽教室に通わせるというハードスケジュールをこなしているそうです。一体いつ、子どもの話を聞いたり、親子で遊んだり、親は自分の趣味を楽しんだり、子どもは自分の世界に浸ったりできるのでしょう。

そろばん教室では、違う学校、違う学年の子どもが集まり、お友達同士でおしゃべりしたり、最後の時間の生徒の中には、お友達がみんな帰ってからも、1時間近くいろんなおしゃべりをしていく子もいます。
中学生くらいになると、気難しくなって無口になるとか言われますが、うちの子もうちに来ている生徒も、あまりそんな様子はないようです。
誰だって、気分の乗らない時は話したくないけど、おしゃべりしたい時だってみんなあるんです。
だから、無理矢理話を聞き出そうなんてしても無駄です。話したくない子に話させようとしても嫌がられるだけです。
話したい時におしゃべりすればいいんです。いつでも受け入れる体制でいれば、話したい子は話しかけてきますから。

それには、りっぱな親や先生より、ちょっと間抜けな、同じような失敗もしているような、自分の好きなことにのめり込んで夢中になれるような大人の方がいいのかもしれません。
何が好き?誰が好き?という話から盛り上がったりしますから。
時には、勉強の話、社会問題の話、歴史の話、文学の話など真面目な話も出ますが、アニメの話、音楽の話、ドラマの話など、話のネタはつきません。
中には、そこまで言うか、というくらいの痛烈な批判をしたり、過激な発言も多々ありますが、余程のことでない限り説教臭いことは言わず、聞き流してます。
大人だって、言うだけ言ったらスッキリするってこともありますから。
話したいことを言ってしまえば、大抵はみんなやるべき事を始めます。
そろばんの時間中おしゃべりばかりしていることはなく、それぞれの能力に合ったノルマはみんなこなしていますから、ご心配なく。

それにしても、怒ると相当怖いはずですし、指導も時には熱がこもってかなりきつい言い方をする、決して優しい先生ではないのに、よくみんな平気だなあ、とうちの子ども達も感心してますし、私自身不思議です。
きっとみんなのお母さんも、負けないくらい怖いということなのでは・・・