親と子どもの時間・2015年

読み上げ算

「ねがいましては、○○円なり、○○円なり・・・」という声が響くのが、昔の大人数の珠算塾風景ですね。

読み上げ算は、指導者が読み上げる問題を聞いて計算をします。
自分のペースではなく、読むスピードに合わせて計算をするため、スピードと集中力が向上します。

 

教室を始めてから何年かは、読み上げ算や読み上げ暗算をやっていました。3級以上の上級の生徒はほとんどいないし、レベルの差が大きくなかったので、少人数でも少しずつレベルを変えて問題を読み上げていました。

 

現在、ひとクラス8人以下で、始めたばかりの子から段位の練習をしている子までいて、レベルの差が大きくなり過ぎて、読み上げ算をやることは難しくなりました。
3級以上の生徒が増えてきてから、完全に個別指導に切り替え、読み上げ算はあきらめました。

 

一人ひとりのレベルに合わせて、毎時間全部の生徒の指導を徹底するためには、10人以下でないと無理だと思って始めた少人数・個別指導の教室です。
かつての珠算塾のように、読み上げ算やコンクール形式のプリントなど教室で一斉にやる形式を取り入れたこともありますが、試行錯誤のうえ、現在の指導形式になりました。

 

自分のできる範囲で、全ての生徒が持っている能力を最大限伸ばしていけるようにしたい、というのが目標です。
子ども達は、自分の努力次第で能力を伸ばせることに気づくと、そのこと自体が面白くなり、自主的に取り組んでいってくれます。

自分の能力を伸ばす方法を見つけ、その面白さに気づいた子は、自分に自信が持てるようになり、将来的にいろいろな方面で力を伸ばせるようになると信じています。

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検定試験

10/25(日)は、商工会議所の検定試験でした。
初めて段位に挑戦する生徒たちがいたり、検定試験そのものが初めての子がいました。

 

当教室では、一ヶ月前から検定練習に入ります。
通常は、各種目ごとに時間を計り、全種目が合格点以上でないと合格にしません。
検定試験では、全種目を続けてやり、合計点が基準に達したら合格です。そのため、検定に合わせた形式で毎回テストをします。
通常、テスト後は満点になるまで直しをやりますが、検定練習の期間中、直しは宿題です。
さらに、家でも検定通りの練習ができるようにプリントの宿題を出します。

 

この期間にきちんと宿題をこなし、集中的に練習した生徒の多くは、驚くほど上達します。
この練習方法を取り入れてから、合格率も上がりました。
でも、合格率や合格者数を競っても意味がありません。

上達には個人差があり、上達速度には年齢も関係ありません。
自分からやる気になって真面目に取り組めば、その子なりの能力を最大限伸ばすことができます。


いつもいつも緊張していては大変ですから、検定前一ヶ月だけ宿題を出して、集中力を発揮するように促します。

けれど、受験生みんなが実行できるわけではありません。
実行する子と、そこそこの子と、まったく取り組まない子では差が出ますが、それも仕方ありません。
無理をして継続できないよりは、自分のペースで長く取り組めば良いのです。

 

人間、一生何かを学んでいかなければなりません。
そのやり方も取り組み方も様々です。
そろばんを通して、自分なりの学び方を身につけていくことが、一番の目標だと思います。

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イメージでの計算

教室では、珠算と珠算式暗算のほかに、普通の学校でやる筆算の計算もやります。
そろばんでは計算できても、筆算の考え方、答えの書き方がわからないために、学校での算数につまずく子がいるからです。

 

幼児教育で、数字と数字の組み合わせで答えを覚えてきた子の中には、計算のしくみも、答えの数量のイメージもわからない子がたくさんいます。そんな子は特に、頭の中でイメージする訓練が、計算上達に役立ちます。

 

そろばんも、算数の計算も、基本は「5になる数」と「10になる数」です。「5の補数」「10の補数」とも言いますが、「1といくつで5になるか」「2といくつで10になるか」などを最初に徹底的に練習します。
これができれば、どんな大きな数の計算もできるはずです。

 

すぐにわからない子は、手の指を見ても大丈夫。
ただし、1,2,3と指を折って数えないように注意します。
見て、その映像を頭の中に焼き付けるのです。

「1といくつで5になる?」という時は、片手を開いて、親指を折ってから、立っている指を見ます。
大抵は、数えなくても4とわかります。
(中には、自分の年齢を指で出すことができなくて、指で1から10まで表現する練習から始めることもありますが)

 

どんなに数字が嫌いで計算が苦手な子も、自分の手を使って、1から10までの数の把握と、補数の把握ができるようになると、一気に上達します。
このために、テキスト1冊で反射的に補数が出てこない場合は、何冊でもできるまで練習します。

 

折った方ではなく、反対側を見る、という練習は、見方を変える訓練にもなります。
これは、計算だけのことではありません。
社会に出ても、いろいろな問題で行き詰ったりした時、逆の見方ができると、一気にアイデアが浮かんだりします。

イメージで計算をするということは、計算の結果を出すだけでなく、脳を柔軟に働かせる訓練にもなっています。

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基本テキストの多さが特長

うちの教室は基本のテキストがとても多くて、8級合格までが大変です。
6級、5級、3級も、基本だけのテキストを一冊やってから、試験練習用の問題集に入るので、テストまでに時間がかかります。

その代わり、テストを始めるとすぐに合格する生徒が多くなっています。


6級は、そろばんの一つの山場で、6級に合格できなくて挫折した珠算経験者も多いと思います。
その6級のテストに、1回で合格する生徒も何人もいます。
中には、入門時に同じテキストを2回やるほど伸び悩んだ生徒もいて、上達ぶりにビックリします。

 

最初につまずいた子は、同じ問題を何度もやることに抵抗が少なく、できなくてもくじけずにコツコツ続けられるようになることで、あとからグンと伸びるのかもしれません。

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甘えん坊対策

時々、能力的にはできるはずなのに、「わかりません」を連発する生徒がいます。
そばで見ているとちゃんとできるので、そばにいて欲しいだけじゃないかと思います。
(こんなきつい指導者に、よく甘えてくるもんだと思うのですが)

 

そろばんは、すぐに足したり引いたりできない場合、5にするか、10にするか、を考えます。
その珠の動きを身体(脳と指の連動)で覚え、考えなくても自然と指が動くまで練習することで、速く計算できるようになります。

 

「できない時はどうするの?考えて!」
「できない時は、5か10でしょう」
この同じ指導を、毎日何十回も繰り返しているわけです。

この指導で、将来困った時には、即座にどうするかを考えて判断できる大人に成長してほしいと思っています。

 

甘えている生徒も、ある時から甘えずに自分で取り組むようになると、途端にできるようになります。
間違いが多くて、同じテキストを何度もやっていた子が、速く正確にできるようになり、テストも短期間で合格できたりすることがあります。

いきなり集中してやるようになり、全問正解で、一気に成長したなあ、と感動していると、次に来た時には、また元に戻っていてガックリくることもあります。
子どもの成長は、一直線で上昇することはなく、上がったり下がったりの繰り返しで少しずつ上昇していくことを実感します。

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